【ES調査】社会の変化による、働き手の心情の変化とは?

2020年9月18日
2020年11月9日
達人調査員
達人調査員

■はじめに

昔は転職についてマイナスなイメージが強かった印象ですが、

近年は20代後半のほとんどが転職を経験しているといった状況で、

大きな変化が起きています。

その背景には何があるのか、考察していきます。

■働き手が企業に求めるものの変化

1.ワークライフバランス

昔と大きく変わったのは、やはりワークライフバランスの充実です。

サービス残業が当たり前だった時代は去り、少し前には個人から訴えられ、問題となった企業がニュースでも多数報道されていました。

現在では、労働基準法が厳しくなった関係もあり、企業も残業を減らすような施策をしているところが多いです。

その様な背景もあり、働き手の意識としても、「個人の時間をしっかりと確保したい」「メリハリをつけて働きたい」と感じている方が多いようです。

2.働きがい

ワークライフバランスを重視する一方で、「働きがいのある会社で働きたい」「仕事を通して成長したい」という声も多く見られます。

以下は20~30代の方を対象に行ったアンケート調査の結果です。

アンケート調査の達人 2020年1月調べ

アンケートでは、仕事において「やりがいが必要か」とのアンケートに62%の人が「そう思う」と答えています。

アンケート調査の達人 2020年1月調べ

「仕事において収入を求めるか、働きがいを求めるか」の質問の回答として、「働きがいを求める」がわずかながらに多い結果となりました。

若者の仕事に対する意識の向上が見られますね。

3.収入

少し前では大手企業に入社することがステータス、というような時期もありましたが、上記2点の変化もあり、大手企業に入社することが「正」という考えは薄れてきているのではないでしょうか。

ワークライフバランスや、働きがいを重視した結果、収入面が劣るというのは否めないと考える若者が増えているといえます。

また、近年では副業をすることも珍しくはない時代です。

本業で補えない収入を、副業で稼ぐというような働き方をする方が増えたことも、企業に収入を求めない理由のひとつでしょう。

4.場所を選ばない働き方

近年場所を選ばない働き方への憧れのような傾向が社会では見られていましたが、コロナウイルスが蔓延したことにより、リモートワークが加速し、より一層強く求められるようになりました。

よって転勤などの転居を伴う移動が発生するような業種やリモートワークに全く対応できない企業は、避けられるような時代になってきたといえるでしょう。

上記の4点からわかるように、近年は必ずしも「大きな企業で働く」ということが重視されていないことがわかります。

逆に言えば、中小企業や、スタートアップ企業の方が働き方や環境に柔軟であったり、社長との距離感が近く、やりがいを感じられるというような利点があり、就職を希望する人が増えている傾向にあります。

■最後に

そうはいってもなかなか、「場所を選ばない働き方」は実現できる企業とできない企業があるのは仕方のないことです。

しかし、「働きがい」や「ワークライフバランスの充実」はどの企業でも、改善次第で実現が可能だと思います。

人手不足の今日で、働き手を確保するためには、社内体制を一度見直すことをオススメします。

また同時に、転職での人の流出を防ぐことも必要となってきます。

新たな働き手を求め、改善を行うというよりも、既存の社員のために改善・改革をし、社内環境整備に努めることが重要でしょう。

そうすればおのずと、社員の評判を聞き、新たな働き手も集まってきます。

このような改善・改革を行うには、社員が企業に対し、どのような思いを抱いているかを知る必要があります。

社員の思いを知る方法としては、面談を行ったり、コミュニケーションをとったり、というような方法もありますが、一回で多数の社員の意見を聞ける「従業員満足度調査」を行うこともオススメです。

「アンケート調査の達人」では調査から分析までお手伝いさせていただくことも可能ですので、

是非一度ご相談ください。